第5回目














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毎日スキルアップ通信

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リスクマネジメントは情報管理

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国会議員の年金未納問題で16年度通常国会は大荒れに荒れた。

これほどまでに政局を混乱に陥れた複雑な年金制度そのものも相当に罪深い。



 いい大学を出て優秀な成績で入庁したはずの官僚がどうしてここまで、

制度の改革に手をつけられなかったのだろう。問題を難しくするのは得意でも、

シンプル化するのは苦手なのかもしれない。



 それにしても、いくら年金制度が複雑だからといって、社会保険庁のCMに出演した江角マキコの年金滞納が

クローズアップされた時点で、国会議員たちは自らの納付状況を徹底的に調査をすべきであった。



 労を惜しんだのか、うまく切り抜けると思ったのか現実逃避して調査を先送りしたことが後で

大きな問題となって跳ね返ってきた。日本は官僚も政治家も危機管理が苦手だ



 これは官僚や政治家に限らず日本のエリート達に共通していえるもので、

彼らが受けてきた教育制度に起因している部分が大きい。



 わが国の教育ははじめから与えられた問題を解く受け身の教え方に偏り過ぎており、

想像力が育たないシステムになっている。つまり問題には必ず正解があり、その正解以外は

すべて誤りとする教え方である。これに慣れすぎ、正解のない問題など与えられるようなものなら、

たちまち思考はストップしてしまうのである。



 また、
自分から問題を発見することも苦手である。つまり、暗記や読解は得意だけど、

自らテーマを見つけ、問題をみつけ、一つだけでない正解を模索していく自由研究や論文は真剣に

学校で学んでこなかったのである。



 年金問題は政府の広報や役人からもらった資料を勉強して、一人前のことは発言することができるが、

自分自身の「年金問題」については誰も教えてくれないので、リスクについて想像することさえできない。



 つまり、想像する力がないということはリスクマネジメントができないということと同じ意味である。

この想像する力が著しく欠けるため、米英などの議会答弁に比べ日本の国会中継は面白くないのである




 想像する力を養うための第一条件は情報が手元に豊富に集まるシステムを築くことだ。

情報を効率よく集め整理する中で、身の回りで何が起こっているのか、将来はその問題がどのように波及するのか、

社会問題化する可能性はあるのかなど、自ら問題を提起して、その解決策を練ることがリスクマネジメントの基本といえるのである。






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