第1回目

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毎日スキルアップ通信

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━16. 5.17━━━━━━











  
出張先で、会議が予定時刻よりも早く終わったので、久々に一人で映画館にでも入ろうと思い繁華街をぶらぶらした。

「ホーンテッドマンション」、「名探偵コナン」・・・どれも入る気がしない。



 半ばあきらめかけたときに
「世界の中心で、愛をさけぶ」の文字が目に入った。

作者の片山恭一は私と同年代の人で、甘っちょろい若者受けの作品などよく描けるなと思っていたので確かめたくなった。



40代のおじさんが一人で入るにはちょっとした勇気がいる作品だが歩き疲れてもいたので入ることにした。

ウイークデーの昼下がり、興行成績一位であっても地方都市の映画館の中は閑散としている。

アベックがお互いのテリトリーを侵害しないようまばらに陣取っている。

邪魔しないように端の座席をとり腰をかがめ画面を見上げた。



 開始から10分ぐらいは過ぎていたが、ストーリーはわかりやすく、目の前で高校生の甘くて切ないプラトニックラブが展開されていく。



 しばらく観ていて不思議な気持ちになる。40代が観ても違和感なく懐かしく思えるこの映画が今の若者に受けるのはなぜだろう。



 女子高生の40%近くがセックスを経験しているとの統計が出ている現代にあって、甘くて切ないプラトニックなストーリーが、どうして今時の若者に受けるのだろう。



 「世界の中心で、愛をさけぶ」は、画に出てくる高校生を息子や娘に持つ世代にもぜひ観て欲しい作品だ。

この映画を観て素直な感想を娘や息子と語り合うことができたら、親子の一層のスキンシップがはかれるかもしれない。



 物語の中で、いつまでも昔好きだった人のことを大事に思い続ける写真屋の店主(山崎努)と、

やがて女生徒が発病する白血病により生と死に引き裂かれる運命にある若いカップルとのからみがうまく描かれている。



 つまり、初老の写真屋のおやじも、主人公のカップルも、これを観ている「私」も、それぞれ年代は違いこそすれ、

恋愛に関して同じ情報構造(スキーマ)を持っているのではないだろうか。だからからこそ、お互いに感動を共有することができるのだろう。



「今の若い者は」と我々が若者に言うように、我々も20代の頃は先輩達に同じように言われていた。

しかし、20代も40代も60代も、体験や学習で培われてきた情報構造は本質的に変わらないのだ。



違うのは切り口だけではないだろうか。本質的なものの切り取り方次第で、若者の共感を生み、あるいはベストセラーになるのであって、



根元的な中身は「源氏物語」や「万葉集」の時代から変わっていないのだと思う。






 上司と部下、あるいは親と子の関係において、年相応に見られたいから、バカにされたくないからと自分からバリアを高くするのではなくて、



違う時代に生きたのだから言葉遣いも記憶も違うのは当たり前であって、ただ本質は同じなのだからと素直に自分を見せ、



伝えるようにしたら、世代のギャップはあっても、よい人間関係が築くことができるのではないだろうか。















*=*=*=*=今週の図書*=*=*=*=*=*




「偏愛マップ」 齋藤孝 NTT出版(2004.3.30発行)





第1回

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 日常的に会話がない人と会食しなければならなくなったり、お得意さんを接待しなければならないとき



何をしゃべったらいいのかわからなくて困った経験のある人は多いと思う。



仕事の話ばかりではつまらないだろうし、かといって趣味も合いそうにない。



そんな悩みを解決するために当書は書かれている。人間には必ず人には言えない変なこだわりがあって、



人にはあまり話したくない変なものが好きだったりする。



生涯を通して自分が偏愛してきたものをできるだけたくさん紙に書き出して(偏愛マップ)、



見知らぬ相手と交換すると、ものの1分もたたないうちに、心がうち解けて話が盛り上がるという。(明日につづく)







*「今週の図書」は1週間単位で話題の新刊などを紹介していきます。

  

  週末には読者の皆様にプレゼントの案内があります。

 



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